ゴルフ会員権を売った人は必ずしなければいけないことは、確定申告です。確定申告をしなければいけないのは、会員権を売った年の翌年です。確定申告に記載されている課税所得から税金の額が決定されます。課税される税金の金額は、会員権を購入してから売却するまでの所有期間によって違います。
会員権を購入してから5年以内に売却した時の方が、納めなければいけない税金の金額は多くなります。納税額が多くなるのは、税金の計算方法に違いがあるからです。購入してから5年以内に売却したゴルフ会員権の課税所得を計算する時には、まず会員権の譲渡益を計算することが必要です。会員権の譲渡益は、譲渡の対価として受け取った金額から、取得費と譲渡費用を控除することで計算できます。
取得費や譲渡費用が高額であるほど、納税しなければいけない税金の額も少なくなります。上記の方法で計算したゴルフ会員権の譲渡益は、法律で決められている特別控除を控除できます。控除できるのは譲渡所得の特別控除です。譲渡所得の特別控除の金額は50万円なので、会員権の譲渡益が50万円以下の場合には、課税所得も0円になります。
譲渡所得の特別控除額を控除した後にも譲渡益が残っている場合には、その金額が課税の対象です。取得してから5年以内に売却した場合には、控除後の金額がそのまま課税される所得の金額になります。所有していた期間が5年を超えているゴルフ会員権を売却した場合には、控除後の2分の1の金額が課税所得になります。